Compositor: Maguro Taniguchi
すみなれたまちをでるような
きなれないふくであるくような
さみしさとむねのたかまりがまあぶるもよう
まじっている
ただしさだけをえらべたら
こうかいのないじんせいでしょう
きみがとうめいになったよるは
つきがかけていたな
おもいでそうまとうのようにかけめぐる
とけいのはりがこわれたようにまわる
ねえはるになったら
かなしさなどさくらのはなびらにのせて
もうもどらないけどもどれないけど
またわらっていてほしいんだ
ひえたこころをあたためる
すこしぐらいひたっててもいいけど
そのうちかこはぬるくなる
かぜをひかないでね
きっときせつがめぐるたび
としをとってしわがふえていくたび
おぼろげになるのだから
いたみをかんじるいまをだいて
ねえはるになったら
あわただしくながれるひびにのっていこう
ねえいつかぼくらわすれてしまうけど
それはただしいことなんだろう
ねえときがたったらふりかえってさ
あんなこともあったねなんて
わらいあってみたいね
なあそれまでがんばってみるから
ねえはるになったら
きみもしらないぼくがここにたっているけど
きょうあすあさってもじゅうねんごだって
ぼくはぼくのままでいるよ